研究アドバイザーのNic Underhill氏が逝去されました

2016年9月22日,本プロジェクトの研究アドバイザーであるNic Underhill氏が急逝されました。

Underhill氏はヨーロッパや中東で英語を教えた後,英国ブライトンの語学学校やシェフィールド・ハラム大学のTESOLセンターでマネージメント業務をされ,その後,ケンブリッジ大学英語検定機構(現 Cambridge Assessment)において,さまざまなテストの開発運営に携わってこられました。

彼の著書 Testing Spoken Language (Cambridge University Press, 1987) は,スピーキングテストの研究に多大な貢献をしたことで知られています。

Underhill氏はこのプロジェクトの立ち上げ当初から,研究アドバイザーとして私たちを導いてくださり,2013年3月に開催した「入試改革を考えるKITシンポジウム:大学入試への英語スピーキング・テスト導入の可能性をさぐる」では,“Testing Spoken English: Developments, Challenges and Responses”と題した基調講演をしてくださりました。

その後も毎年来日して, 私たちが開発運営しているCBT方式のスピーキングテストとスカイプ方式のスピーキングテストの維持発展に力を貸してくださいました。研究と実践の両方に根ざしたUnderhill氏の助言は,私たちにとってかけがいのないもので,亡くなる数日前にも採点者訓練の改善に向けた貴重なアイデアをくださりました。

Underhill氏は仕事においても人柄においても,心から尊敬できる方でした。彼のサポートがなければ,私たちはここまで来ることができませんでした。メンバー一同,Underhill氏への感謝を胸に,彼から学んだことを今後の研究開発に活かしていきたいと思います。

Nic, we miss you sorely.

日本テスト学会第14回大会で研究発表をしました

2016年9月8日,9日に,電気通信大学で開催された日本テスト学会第14回大会において,光永悠彦講師(島根大学教学企画IR室講師,心理統計学)を中心とするメンバーが,「大学・大学院入試に向けた英語スピーキングテストの尺度化事例ー受験者特性と評価者属性を考慮したモデルによる検討」というタイトルで研究発表を行いました。

発表では,本学の英語スピーキングテストで得られた結果データを,Many facet Rasch model等の多相データに対応するモデルで分析した結果を報告するとともに,大学入試でスピーキングテストを行う上で,受験者特性及び評価者の属性を考慮に入れた分析を行うことが重要である点を指摘しました。