京都工学院高校フロンティア理数科の三学期末考査において,スカイプ方式の英語スピーキングテストを実施しました

2017年2月6日(月),京都工学院高校フロンティア理数科の三学期末考査において,スカイプ方式の英語スピーキングテストを実施し,2クラス(計54名)の生徒が受験しました。

このテストは,1年生が履修する科目「英語表現Ⅰ」の学期末テストとしてデザインしたもので,2016年7月4日(月)の一学期末テスト,同年11月28日(月)の二学期末テストに続いて,今回が3回目の実施となりました。テストのスコアは「英語表現 Ⅰ」の成績に加味されます。

Test Structure

Rating Scales

インタビューテストの内容と準備について(生徒への配布資料)

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京都工学院高校フロンティア理数科の二学期末考査において,スカイプ方式の英語スピーキングテストを実施しました

2016年11月28日(月),京都工学院高校フロンティア理数科の二学期末考査において,スカイプ方式の英語スピーキングテストを実施し,2クラス(計58名)の生徒が受験しました。

このテストは,1年生が履修する科目「英語表現Ⅰ」の学期末テストとしてデザインしたもので,7月4日(月)の一学期末テストにおけるパイロット実施を経て,二学期末テストより本格導入しました。今回より,テストのスコアが「英語表現 Ⅰ」の成績に加味されます。

次回のテストは,三学期末考査の一環として,2017年2月6日(月)に実施する予定です。

Test Structure

Rating Scales

インタビューテストの内容と準備について(生徒への配布資料)

プレスリリース

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英語スピーキングテストの入試導入は段階的に!

プロジェクトリーダー羽藤由美教授のコラム「定期テストから入試へ:高・大をつなぐスピーキングテスト開発の現場から」が,大修館書店「英語教育」2016年12月号(36頁)に掲載されました。(以下抜粋)

「テストというだけで権威とみなしてはいけない。話す能力に点数をつけることの危うさを前提として,外部テストの品質検証や得点利用の方法が今後,慎重かつ公正に検討されることを願いたい」

「入試にスピーキングテストを導入すれば,合格者の入れ替わりが必然的に起こる。それを肯定できる教育ができているか。現行の教育では十分に育たない能力を入試で試してよいのか」

「教育を変えるために入試を変えるのは,そもそも本末転倒である。時期とのかね合いもあるが,中→高→大,定期テスト→入試と段階的にスピーキングテストを導入する道もあるはずだ」

スピーキングテストを開発・運営した実績に基づく提案です。字数の関係でコラムに書けなかった詳細は,羽藤教授の個人サイトをご覧ください。

研究開発メンバーの全体ミーティングを行いました

2016年8月9日(火),本学にて,今年度末に本学で実施するCBT方式英語スピーキングテストと,京都工学院高校で実施しているビデオフォン(skype)方式の英語スピーキングテストに関するミーティングを行いました。ミーティングには羽藤由美教授を代表とする本学教員,立命館大学経済学部の清水裕子教授,島根大学 教学企画IR室の光永悠彦講師,研究アドバイザーのNic Underhill氏(元ケンブリッジ大学ESOL試験機構地域プロジェクトディレクター),本プロジェクトにシニアレーターとして参加しているGlen Edmonds氏らが参加。今後の研究方針に加えて,CBT方式スピーキングテストについては受験環境の公平性や採点の信頼性向上,ビデオフォン方式スピーキングテストについては,採点基準や採点方式の確立に向けた議論が交わされました。

京都工学院高校フロンティア理数科の一学期末考査において,ビデオフォン方式の英語スピーキングテストを実施しました

京都工芸繊維大学は、独自のCBT(Computer-Based Test)を開発し,学内で定期実施することにより,大学院や学部入試への英語スピーキングテスト導入の早期実現を目指しています。このたび、その実績を活かして,京都市立京都工学院高校において,生徒とフィリピン・セブ島の面接官をSkype(スカイプ)で結ぶビデオフォン方式の英語スピーキングテストを開発しました。このテストは,一年生が履修する科目「英語表現 Ⅰ」の学期末考査としてデザインしたもので,7月4日(月)には一学期末考査の一環として,2クラス(計58名)の生徒がこのテストをパイロット受験しました。今回の成果を踏まえて,二学期末考査より本格導入する予定です。

プロジェクトの背景
過去3年あまり,京都工繊大において,入試導入を目指して英語スピーキングテストの開発・運営を進めてきましたが,その過程で実現に向けたいくつかの課題が浮かび上がってきました。なかでも最も大きな問題は,学生たちの準備が整っていないことです。開発したCBTスピーキングテストを受験した直後のアンケート調査では,70%以上の学生が「自分のスピーキング力が適切に測られたと感じる」「向上への意欲が湧いた」「学内での定期実施を歓迎する」等,テストの内容や学内での定期実施に関して肯定的な回答をしてきます。その一方で,大学院の入試に同様のテストを導入することに関しては,「死ぬ!」「つらい!」「やめて!」「途方に暮れる」「他大学の大学院を受験する」等,不安や拒絶感を露わにする声が圧倒的です。また,「話すための教育を受けていない」「対策法が分からない」「練習の機会がない」といった抗議の声も並びます。

近頃は,京都工繊大はもちろん,中学や高校でもバランスの取れた4技能育成を目指して,スピーキング指導にも力を入れています。しかし,実際にスピーキング能力が伸びる指導が行われているかという点には大きな疑問が残ります。また,多くの学生はスピーキングテストというもの自体を受けたことがありません。そういう現実を直視することなく,大学院の入試に突然スピーキングテストが導入されるとなると,学生たちが戸惑うのは当然です。授業を担当する教員の側もスピーキング指導に慣れていなければ,安直なテスト対策として,発音指導や発話中の文法的誤りを減らす訓練などに力が入ってしまうことでしょう。それでは,学生のスピーキング能力の向上は望めず,スピーキングテストの入試導入に寄せられる期待に応えることはできません。

リーディングやライティングと同じようにスピーキングに関しても,「日常的な指導→学習成果を測る定期的なテスト」というサイクルの延長線上に入試が来るのが理想です。そのために何ができるかを検討した結果,一つの可能性としてこのプロジェクトを進めることになりました。

パイロット実施の手ごたえ
当日,京都工学院高校の生徒さんたちは緊張しながらも,モニターに映るインタビュアーとのインタラクションに積極的に取り組み,たびたび笑い声も上がっていました。「テスト中の生徒たちは,これまでにない高揚した表情をしていた」と先生方も仰っていました。受験後のアンケート調査の結果も,「楽しかった」84.5%,「スピーキング力を伸ばすためにもっと努力しようと思った」89.7%,「英語表現Iの勉強をもっと頑張ろうと思った」82.8%等,このテストが学習意欲の向上につながる可能性を強く示唆するものでした。

これらより,テストの企画開発に取り組む研究者グループは,今後このような取り組みが軌道に乗り,中学・高校段階で,生徒のレベルやニーズに合わせて企画したスピーキングテストを比較的簡単に定期実施できるようになると,日本人全体の英語運用能力の画期的な伸びにつながるかもしれないという手応えを得ました。

今後に向けた課題
(1) スカイプやポリコムなどのビデオフォン(テレビ電話)システムを使うことにより,同時に多人数が対面(インタビュー)方式のスピーキングテストを受けることができます。しかし一方では,外部ネットワークの影響によるテスト運用システムの安定性に不安があるため,徹底したリスク管理が必要になります。

(2) テストはプレゼン等を含むplanned speechとその内容に関するinteractionから成り,前者は当該期間の学習成果を,後者はインタラクティブなスピーキング能力の上達度を表すものとして,別々に評価しています。今後は,後者のスコアを標準化するとともに,評定尺度をCEFRあるいはCEFR-Jと紐付けすることを目指しています。

なお,テストの内容や評定尺度,京都工学院高校の生徒さんのテスト受験前・後のアンケートの分析結果等は,今後関連の学会等で発表していく予定です。

※本事業は,フィリピンに拠点を置いてスカイプ英会話レッスンを提供するQQ Englishとの共同研究として進めています。また,平成28年度科学研究費基盤研究(B)「入学試験や定期考査に利用できる英語スピーキングテストシステム構築のための指針策定」(課題番号16H03448)の助成を受けています。

テストの背景・特徴など(記者発表資料)

プレスリリース

京都新聞(7/5朝刊の記事)

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ビデオフォン方式の英語スピーキングテストに関する電話会議を行いました

2016年6月23日(木),京都工学院高校で実施するビデオフォン方式の英語スピーキングテストに関する電話会議を行いました。会議には本学の英語教員と情報科学センターの教員,京都工学院高校のICT担当教員,QQイングリッシュのスタッフが参加し,テストで使用する機器システムについて話し合いました。